耳をすますな

助けてくれ〜〜〜

野菜食え 死ぬぞ

私の1日は罪悪感から始まる。 私は大抵17時に起きる。 寝るのが遅いというわけではなく、普通に1時には寝てる。そして17時に起きる。 好んでしているわけではない。昼には起きて、きちんと昼ごはんを食べ、映画を観たりミシンをしたり刺繍をしたりしたいので…

孤独について(或いは私と誰かについて)

初めて付き合った人は、路上に唾を吐く人だった。 しかも私と手を繋ぎながら。 付き合って初めてのデートで、唾吐いてた。 私はやめて、と言えなかった。なぜなら彼は(確か)4歳か5歳年上で、大学院生だった。 私と付き合ってから博士課程に進んでいたと記…

孤独について(或いは私と叔父について)

私には「かっちゃん」という叔父がいる。 しかし、私はかっちゃんを見たことがない。かっちゃんの名前も知らない。ただ、母から教えられたわずかな情報しか持っていない。 幼い頃、祖父母の家に行った時のこと。 もうそろそろ寝ようか、とみんなで寝ていた時…

孤独について(或いは父について)

初めて孤独というものに触れた時を今でも覚えている。 それは私の父であった。 幼少期、年始は母方の祖父と祖母の家に行っていた。父には親戚はいないらしく、母方の家に帰るのが私たちにとっての里帰りだった。 母の実家は京都の北の山の奥の奥にあり、コン…

人生のバグ

生まれて初めて孤独を感じたのは、幼稚園のお餅つき大会だった。少なくとも記憶にある限りではそれが最初だった。私はなぜかお餅つき大会が得体の知れないもので怖く、母の手を離すのが嫌だった。幼稚園の先生にしがみつきながら参加したが、みんなが普通に…

夏の猫

猫を飼っている。もう15年近く一緒にいるのだが、不思議なことがある。猫は冷房がとても嫌いなのだ。夏の暑い日も冷房を避けて暮らしている。空気のこもった廊下の1番奥、棚の上が猫のお気に入りの場所だ。朝起きると、洗濯物をかき分けて棚の上を見る。そこ…

8月のこと

8月に入った時点で、かなり無理をして労働をしていた。と言っても、労働自体はそんなにしんどかったわけではなく、労働という事実がしんどかった。皮膚、かゆっ、と思って皮膚科に行ったらアトピーだと診断された、まじで痒い、足がまだらの茶色になってしま…